当財団では交流活動を通して、財団と奨学生、また奨学生同士の絆を深め、未来につながるネットワークを構築しております。
認証式・昼食懇談会 : 新しく奨学生に認証された方を皆さんでお迎えします。
- 37期 奨学生鄧 瑾瑄
この度貴財団の奨学生にお選びいただき、また認証式・懇親会に参加させていただき、誠にありがとうございます。
認証式では、選考委員、財団理事の方々のお話を伺い、奨学生としての自覚と心構えを新たにしました。これからも、奨学生にふさわしい行動を取り、より一層勉学に励んで参ります。
懇親会では、井上理事長によるイノアックの歴史と概要の紹介を伺い、大変感銘を受けました。特に、イノアックの製品は私たちの生活の隅々までとけ込んでいることに感心いたしました。私の研究対象は言語です。言語というものは、普段私たちによって認識されずに使われていますが、人間、そして社会にとって不可欠です。一見「普通」に見えますが、実は奥深く、素晴らしい存在です。この点は、言語を研究するやり甲斐であり、醍醐味でもあります。井上理事長の紹介を伺った後、イノアックの製品も、人間の言語と同じ、人々の生活、そして社会にとって、かけがえのない存在であることを強く感じました。
最後に、改めてこのような貴重な機会を与えてくださったイノアック国際教育振興財団の皆様に心から感謝を申し上げます。
- 37期 奨学生三輪 希美
この度は、イノアック国際教育振興財団第37期奨学生として採用していただき、誠にありがとうございます。今回の認証式は、コロナの影響もあり3年ぶりの対面での開催とのことでした。登壇された理事の方々や事務局の方々のお言葉の端々に、「やっと会えた」という喜びやひと潮の想いが感じられ、私も胸が熱くなりました。
今回式に参加させていただいて特に印象深かったことは、同期となる他の奨学生の方たちの学際の豊かさです。理系分野ではコンピュータサイエンスや宇宙工学、農業に特化した研究や、文系分野では哲学や認知言語学など、私がこれまで出会ったことのない興味深い専攻ばかりでした。それぞれの研究の豊かさやその専門性の高さに感銘を受けると同時に、皆さんが明確な目標を持って自身の研究分野に熱心に取り組まれている姿は非常に印象的でした。また、それと同時にそのような同期の奨学生の存在をとても心強く感じました。というのも、身近では院に進む友人は少なく、周りとは異なる選択肢をとったことに対して、少なからず不安を感じていたからです。しかし、実際に皆さんにお会いし、自分たちの研究への関心や面白さについて共有していくうちに、そのような不安はすぐに消えました。むしろ、彼らに負けないよう、私自身も現地でのフィールドワークを通じて、独自の切り口から研究をさらに深めていかなくてはと感じています。
今回の対面での交流は、37期同士の連帯感を高めるだけでなく、頼れる仲間と出会うきっかけにもなりました。困難があれば相談し合い、楽しいことがあれば共有し、留学後もその先も、この繋がりを大切にしていければと思います。
- 33期 奨学生岳 其霖
三月二十二日にイノアック国際教育振興財団の第三十三期奨学生として奨学生の認証式に参加させて頂きました。ワクワクな気持ちを持ち、感謝の心を込めて理事長から認定書を頂きました。今回優れた皆さんと一緒に第三十三期生でイノアックの奨学金を頂き、誠にありがとうございます。凄く光栄だと思っていました。
認証式が終わってから、すぐ懇親会とOBOG会でした。先輩たちや同期たちと話をしながら、ご飯を食べました。色々な人々と出会い、様々なことを知りました。みんなは違う専攻で学んだりするから、話し合いしたり、やり取りしたりして、凄く面白かったです。和気あいあいの雰囲気の中で、一人ずつ自己紹介をして、友達もすぐできて、とても楽しめました。
いうまでもなく、未来への抱負や理想を抱きながら、イノアックの奨学金を申し込みました。私は秋入学なので、九州大学先端エネルギー専攻の修士一年生として学んできました。入学する前に、世界のエネルギーに関する問題に関心をもち、この専攻を選んで、核融合に関する研究室に入らせていただきました。半年経ち、先生たちの指導の下で、核融合という未来のエネルギーにもっと興味深くなってきました。今年春に行われる自分の実験成果を凄く楽しみにしています。博士になるのは言うに及ばず、将来も核融合に関する課題を研究し続け、この社会、この世界に貢献したいと思っています。より清潔、理想的なエネルギーを期待し、心より自分の目で核融合の出来ることを確かめたいと思います。
- 32期 奨学生韋 亜寧
ご多忙のところ、奨学生授賞式をはじめ、懇談会や工場見学などを企画してくださったイノアック国際教育振興財団の皆様に、まず感謝の意をお表しさせていただきたいと思っています。今回の活動を通じて、貴財団及び㈱イノアックコーポレーションについての理解を深め、支えてくれた財団の皆様、異なる大学や違う研究領域に頑張っている奨学生たちとの交流と結びもできて、非常に貴重で有意義な経験でした。以下、今回、認証式に参加した感想をまとめさせていただきます。
まず、株式会社イノアックコーポレーションやイノアック国際教育振興財団についての理解が深まりました。去年、イノアック奨学金を申請した際に、御財団や会社について調べ、その時、イノアックグループが、自動車の部品などを生産する事業を展開していることを知りました。しかしながら、具体的にイノアックコーポレーションについてあまり知りませんでした。今回の工場見学では、会社の製品についての説明を聞いたり、現場での生産プロセスを実際に見学したりすることによって、改めてイノアックコーポレーションについての認識と理解を深めることができました。例えば、私は、最初、イノアックコーポレーションが自動車関連部品を生産するイメージしか持っていませんでしたが、今回の見学を聞いた後、自動車の部品だけではなく、ゴム製品、日常生活によく使っているマスクや、スポンジ、枕、ソファ、靴などにも広く製品開発を展開していることが分かって、その事業が展開する幅広さと、製品と自分との身近さに驚きました。そのため、イノアックコーポレーションの製品がすでに自分の身近に存在して、自分の日常生活を支えてくれている親しさがしみじみ感じました。
そして、今回の懇親会での交流によって、財団の方々や、異なる大学から来た留学生との交流もできました。懇親会の時に、財団の方々と、自分の現在の学業状況や、母国の文化などについて話しただけではなく、財団の方々から、彼らが過去から中国との友好交流のために、どのような活動していたかについても伺うことができました。時間の関係で、みんなと話ができなかったですが、これから、またこのような貴重な交流機会を心から楽しみしております。最後に、財団の皆様、本当にどうもありがとうございました。まだ次回みんなと会うのを楽しみにしております。
工場見学 : 日本の製造業の一例として㈱イノアックコーポレーション安城事業所の見学を実施しています。
- 29期 奨学生蒋 媛
イノアックコーポレーションの安城事業所を見学させていただきました。
イノアックグループの歴史を教えてもらい、いろいろな商品を生産しているところを拝見しました。柔らかいソファ、べッド、椅子などの生活用品や、軽量化されたパソコン筐体などいろいろありました。とても身近にあって、誰でも必要とする商品だと思いました。普段は、車の椅子やベッドの中身、化粧品パフ、自転車のタイヤなどイノアックグループの名前は見えませんが、実際にはここで作られた商品がたくさん存在していることが分かりました。また工場では、パソコンのプログラムでロボットを操作していました。時間の計算やxyzの座標を使って、ロボットのそれぞれの動きをコントロールしていることには非常にびっくりしました。大学院の授業でもHSPのプログラムを勉強しました。今はHSPを音声の研究にも使っています。プログラムを使って聴き取り調査を行えば、協力者が音声を聞いてから答えを選択するまでの反応時間も計測できるし、音声ファイルもランダムで提示することもできます。
工場のロボットの操作を見て、今までは自分の研究で使うことしか考えていなかったプログラムが、いろいろなところで使うことができるのだと知りました。そしてもう一度プログラムの授業に参加することを決めました。工場見学を通して、本当に勉強になりました。
日本文化体験会 : 日本ならではの伝統体験を折り込んだ日帰り旅行を実施し、財団役員、奨学生との親睦と理解を深めています。
- 36期 奨学生江 楠
この度は、イノアック国際教育振興財団の主催で行われた日本文化体験会に参加させていただき、誠にありがとうございました。このイベントは、コロナの影響で4年ぶりの開催となりましたが、非常に楽しい時間を過ごすことができました。
まず、匠宿での駿河竹千筋細工体験は素晴らしい経験でした。ここでは、竹の工芸や伝統的な手工芸について学ぶことができました。スタッフの方々は竹の箸やかごなどの制作方法を実演してくれました。私たちは実際に手を動かして作品づくりに挑戦しました。彼らの指導のおかげで小さな作品を完成させることができました。この体験を通じて、伝統工芸の精巧さや苦労をより深く理解することができ、日本の文化に対する理解も深まりました。
昼食はホテルアソシア静岡で楽しむことができました。料理はとても美味しく、新鮮な食材のおかげで自然な味わいがありました。役員、事務局の方々、ほかの奨学生との交流を楽しませていただきました。
次に、日本平夢テラスに行きました。展望台や散策路があり、美しい山々をさまざまな角度や視点から鑑賞することができました。私たちはそこで散歩を楽しみ、写真を撮りながら自然の奇跡を満喫しました。
最後に、久能山東照宮と博物館を訪れました。貴重な文化遺産を多く見ることができ、日本の歴史と文化についてより深く理解することができました。
それぞれの場所で得た貴重な経験は、私の日本文化への理解をより充実させました。イベントの主催者、事務局の方々に心より感謝申し上げます。これからも日本文化の魅力を広める活動を続けていただけることを願っています。
- 34期 奨学生李 安
この度は、第34期のOGにも関わらず、日本文化体験会に参加させて頂き誠にありがとうございました。今回のイベントは、4年ぶりの開催でありながら、私にとっても初めての対面イベントで楽しみにしておりました。財団の方々のご尽力により、当日は良い天気に恵まれ、他国籍他専攻の奨学生と交流を深めながら静岡の伝統工芸(匠宿での駿河竹千筋細工体験)を体験したり、独特の自然景観(日本平夢テラスでの360度の眺望)を展望して近世の武家宗教(久能山東照宮拝観と博物館参観)の歴史を辿ったりすることができ、非常に有意義な時間を過ごせました。
今回のイベントを通して、私は工芸、地理、歴史を含む充実した内容を、体験と見学による知識のインプットにより、日本文化に対する理解を深めることができたとともに、自身の日本研究・歴史研究に関連して、民俗文化財を生かした「遺産や文化保全のあり方」、さらには、それにかかわる「地方政治」や「市民社会」の形成や展開過程といった人文社会科学研究における問題意識の形成と、研究視角・研究材料・研究方法の習得と活用に役立つことができました。私の博士課程での研究テーマは、「二つの政経分離」―関西財界人の対中認識と行動」であり、戦後五六十年代における関西、とりわけ大阪という地域特有の経済思想を持つ財界人達の対中認識と日中関係に果たした役割を解明する研究である。地方に焦点を当てた戦後政治経済と国際関係に関連する研究であるが、研究材料は人物に限らず、日本国際貿易促進協会関西本部、大阪商工会議所といった経済組織をも研究材料として扱っている。今回訪れた久能山東照宮は、重要文化財認定されており、静岡県という地域特有の地理環境を基盤とした近世における政治と宗教の在り方を表す歴史資料でもある。久能山東照宮を研究材料として扱うことは、地方に焦点を当て、近世における中央と地方の関係性、特に「地方政治と社会(宗教)」を総合的に研究することが可能となるのである。このように、今回の見学により思考が活性化され、こうした研究視角・研究材料・研究方法の活用ができるようになりました。自分自身の研究能力が向上したイベントでもありました。
こうした機会を与えてくれた財団には心より感謝を申し上げるとともに、第34期イノアック奨学生として、日中関係の専門家を目指し、日中両国における相互理解の促進とアジア地域の発展に寄与するのみならず、世界平和と国際理解にも貢献できる人材を目標に今後も一層邁進していく所存であります。
- 33期 奨学生中里 晃太
第33期奨学生の中里晃太です。まず、このような素晴らしい会を開催して下さったイノアック国際教育財団事務局の皆様に心より感謝申し上げます。普段はできないような体験、美味しいご飯、そして新たな人との繋がりを生む、このような機会を提供して下さり、有難うございました。
東京都の郊外で生まれ育った私は、なかなか鎌倉・横浜という町と縁がない人生でした。鶴ケ丘八幡宮は今回が2回目、カップラーメンミュージアムは今回が初めての訪問となり、新鮮な体験をさせて頂きました。
一日の中で特に印象的だったのは、33期の自己紹介プレゼンテーションです。自らのやりたいことや夢のために、真摯に、そして楽しんで努力を重ねている皆さんの生活を垣間見ることができ、留学、研究に向けてのモチベーションが高まりました。また、役員、事務局、OB・OGの方々には、アメリカ留学についての具体的なアドバイスや激励の言葉を頂き、留学に向けてより一層身が引き締まる思いでした。自由時間を通じて、奨学生同士で仲良くなれたことも嬉しかったことの一つです。皆さん、ぜひこれからも連絡取り合いましょう!
あと1か月ほどで私のアメリカ留学が始まります。イノアック奨学金のOB・OG、33期の皆さんに負けないよう、精いっぱいの努力を重ねて、自分の目標、夢を叶えていきたいと思います。帰国した際に、また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
- 30期 奨学生黄 毅聰
滋賀県で開催された日本文化体験に参加させていただき、大変ありがとうございました。OBとして、久々に理事の方々、事務局の方々そして奨学生の方々にお会いできるのは本当にうれしく思っています。今回は、朝からガラス絵付けを体験し、そして黒壁スクエアの街並みを身で感じ取り、最後は歴史的名所の彦根城を巡りました。本当に充実で有意義な一日でした。
様々な体験と学びができました。その中でも特に印象に残ったのはガラスの絵付けです。カッターナイフと紙とマジックで、誰でも簡単にグラスに磨りガラス状の絵付けができるとうかがいました。しかし、全くの未経験者だったからかもしれませんが、私は最初、絵を描くことに時間をかけ過ぎてしまい、時間内に理想の作品を完成できませんでした。けれども、失敗も良い経験になったと思います。何よりも体験、そしてその体験から学ぶということが大切だと考えました。
彦根城での見学も日本の歴史を理解するのに、大変役立ちました。彦根城は、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で話題の井伊家に作られた城として有名なところでもあります。実際、天守に登ってみたら、城の壮大感にとてもインパクトを受けました。そして、建物全体の設計、天守内の銃などの配置の巧みさに驚きました。改めて先人の知恵に感銘を受けました。皆さんで、「ひこにゃん」と写真を撮れたのは、良い思い出になりました。
今回のイベントでは、32期の奨学生も含めて、多くの方との繋がりの輪が広がり、とても嬉しかったです。OBとして後輩の皆さんの益々のご活躍をお祈りします。
- 31期 奨学生姜 世暻
6月10日は「日本文化体験会」に参加させていただきまして、ありがとうございました。私は日本での生活が今年で6年目に入りますが、今まで日本の伝統文化を体験した思い出がそれほどはありませんでした。
日本の伝統文化の一つである箱根寄木細工の体験は、とても楽しい時間でした。紙やすりや木工用接着剤などの手にしたときの感触は、小中学生頃の工作時間を思い出しまして、懐かしい気持ちになりながら、寄木コースター細工体験をしました。自作の寄木コースターを持ち帰ることもできたので、日本での大切な思い出の一品になると直感しました。また、宴会場での昼食会も最も日本らしい文化でした。
日本人の友達からの社員旅行の話やドラマ、映画などの社員旅行の映像で、いつも登場する食事会の風景は日本独特のものであって、私にとっても初めての体験で、とても印象的でした。一人ひとりの座椅子やお膳が一列に並んでいるのは、まるで日本社会を見ているようでした。余興のビンゴ大会も初体験で、景品も頂きまして、楽しい時間でした。また、昼食会の中で第31期奨学生の自己紹介の時間もありまして、INOAC奨学財団の関係者や先輩の奨学生の皆さんに、自分について紹介またはアピールができたので、少しずつ皆さんと仲間になっているように感じられました。
色々準備して頂いたおかげで、一日中皆さんとすばらしい体験ができたこと、楽しい時間がすごせたこと、本当に感謝いたします。どうもありがとうございました。
- 29期 奨学生任 地仁
懇親会ついて、一言でいえばとても楽しかったです。参加前は少し緊張もしていたのですが、今回はいつものスーツ姿ではなくカジュアルな服装だったので財団の方々と奨学生のみなさんと気楽にゆっくりと話せたのがよかったと思います。
特にちくわ作り体験は留学生にとっては珍しい体験だったので、学校の友だちからも羨ましがられました。他の奨学財団と比べ、懇親会がよく開かれるという点がイノアック国際教育振興財団の良いところだと思います。人と人との出会い、つながりを大切にするイノアック財団がとても素敵だと改めて感じ、留学生活のなかで皆さまと出会えたことに心から感謝しています。
財団の方々の留学先での思い出話、定年退職された後でも絶えず何か新しいことにチャレンジするという話などが聴けて、留学という母国を離れた不安な生活のなかで、勇気と元気をもらえたように思えます。
今後もみなさんとお話できる機会を楽しみにしています。
調理会: 奨学生の意見を積極的に取り入れ、奨学生が主体となって企画立案する各国の料理会を実施しています。
研究発表会 : 奨学生が在籍する大学・大学院での研究内容を発表し、日頃の成果を確認します。
- 33期 奨学生郝 翰
この度、イノアック国際教育振興財団の第三十三期奨学生として調理会・研究発表会に参加させていただき、誠にありがとうございます。財団の皆さんにお会いできてとても嬉しく思っています。
今回のイベントで、様々な国の料理を味わうことができました。自分が作ったのは中国で一番よく見られる家庭料理、トマトと卵の炒めものです。簡単に作れる上に、味と栄養のバランスも良くて、中国で凄く人気のある料理です。他に私が食べた中で、一番印象に残ったのはココナッツサソプリンでした。味が甘くて、食後のデザートとしては最高だと思います。他にも皆さんが作った料理をたくさん食べました。普段あまり自炊しない人なので、今回のイベントのおかげで様々な国の料理を食べることができました。改めてこのような素晴らしいイベントを企画したイノアック財団に感謝いたします。
調理会の後、皆と一緒に自分の研究について発表しました。その中で、特にOBOGの先輩方の発表を聞いたため、研究の道において自分はまだまだ初心者に過ぎないことを感じました。皆さまはそれぞれ違う国から来日して、自分の夢を叶えるために一生懸命努力し続けて、そういう姿を見た私ももっと今より頑張りたいと思いました。
最後に、このような機会を与えてくださったイノアック財団に心から感謝いたします。お互い国の文化や研究内容に触れることによって、自分もさらに成長しているだと実感しました。また次に皆さんとお目にかかることを楽しみにしています。
- 33期 奨学生NGUYEN TUAN PHONG
私はフォンと申します。広島大学化学科の学生です。私にとって、このイベントは素晴らしい経験となったばかりではなく、他の様々な国から来た新しい友人達と過ごす幸せな時間ともなりました。私たちは文化も言語も異なりますが、ここにいると大きな家族のように感じます。
違った国から来日した我々が一緒に料理を作り、異国の料理を食しました。これまで食べたことのない料理もあり、非常に興味をそそられました。本当に素晴らしい経験になり、とても面白かったです。調理後は皆で一緒に食事をし、国や人、日常生活の問題について話をしました。料理に関しては、それぞれの国の料理にはその国独特の味がありますが、どれも美味しく絶品でした。
また、世界的に有名な「東京」という近代都市に足を踏み入れるという経験もできました。驚くほどの人の多さに「目まぐるしく活気がある街」という第一印象を受けました。夜に散歩に出かけましたが、街はとてもきれいにライトアップされていて、人通りも多くありました。もし、もう一度訪れる機会に恵まれれば、東京の有名な場所に是非行ってみたいです。
このイベントは私にとって素晴らしい経験となっただけでなく、良い思い出にもなりました。この素晴らしいイベントにもう一度参加出来ることを楽しみにしています。ここで学ばせていただき、素晴らしいイベントに参加する機会を与えてくださったことについて、イノアック国際教育振興財団の皆様には重ねて心から御礼申し上げます。イノアック奨学留学生の皆様にも感謝し、皆様とまたお目にかかり一緒に料理が出来ることを楽しみにしています。
イノアック国際教育振興財団のますますのご発展と、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
- 31期 奨学生劉 菁菁
先日の調理会を参加させていただいてありがとうございました。今回はイノアックの奨学生になってから参加した二回目の懇親会です。イノアック財団の皆さんとOBの皆さんは親切に話しをかけてくださり、「イノアック奨学生の一員になってよかった!」といつも心から感じております。
今度の調理会は、皆さんの美味しい手作り料理を頂きながら、お互いに料理する経験やレシピをシェアーして、各国の食文化をしみじみに体験しました。それに、ドイツ、インドネシアとベトナムの料理はあまり食べたことがありませんので、今回の調理会のお陰で初めて味見することができました。特にアンドリさんが作ったレンダンはココナツの香りがあって美味しくて印象深かったです。私が作った手羽先のコーラ煮込みは残念ながら「一番美味しい料理」の賞を取りませんでしたが、初めて三十人分の量を作りましたので、良い経験にもなりました。
また来年の調理会に賞を取れるように、料理の腕を磨きたいと思います。その後の研究発表会に、皆さんのそれぞれの分野の研究発表を聞いてたいへん勉強になりました。特に私と異なる分野の研究は、普段触れることもありませんので、今度興味深く聞いて視野を広げました。私も自分の専門分野、和歌と漢詩の比較研究について発表致しました。その後に、理事会の方々から色々面白い質問を頂き、本当にありがとうございました。来年の調理会・研究発表会も是非、参加させていただきます。
- 30期 奨学生 唐 浩峻
今回の調理会及び研究発表会に参加させて頂き、本当に貴重な経験をすることができました。午前中の調理会では、各国からの奨学生と理事、および事務局の皆様と一緒に母国料理を作りました。共に作業することで自然と会話も弾みました。普段はなかなか会話する機会の無い国の方や、事務局の皆様とも和気あいあいとした雰囲気のなかで深い交流を行ったことは非常に楽しかった思い出です。その後は皆で作った料理の試食を一緒に行いました。文化や食習慣が違うため出来た料理は非常にバリエーション豊かで、このように色とりどりの料理が一堂に会する光景は初めて目にしました。もちろん料理の味も申し分なく、なじみのある料理、無い料理にかかわらず美味しく頂くことができました。中には、今後自分のレパートリーに取り入れたいアイデアもいくつか発見しました。
午後の研究発表会では奨学生の皆様の研究発表を聞いて、互いの学術的知見を深め合いました。これまで私は大学や学会の研究発表では英語を使っていましたが、今回は初めて日本語での発表に挑戦しました。少し緊張しましたが、自分にとっていい経験になったと思います。さらに、今回は多岐にわたる分野からの奨学生が集まっており、多くの発表内容は自分にとって初めて聞く内容のものでした。これまで想像もしなったような研究内容もあり、自分も今後さらにオリジナリティある研究を極めていきたいと刺激を受けました。
- 27期 奨学生楊 婷婷
研究発表会では、自分の大学での研究を発表しながら、専門分野の知識を簡単に紹介しました。さらに発表の時には、他の人が積極的に質問したり、関連のあることについて伝えたりしました。専門知識に関わらず、楽しく話し合い、知識の共有ができました。
そして私は、この研究発表会を通して改めて「知識の境界がない」ことを認識しました。
大学で社会学を学んでいる私は、日常と非日常のことを観察することにより、問題を発見し、解決するように努めています。しかし問題を発見する時、それを中心として調査を一本でまっすぐ進めると、視野が狭くなる危険があります。三年生の時に行った社会調査実習では、高齢者の死への意識について調べました。死へのタブーが存在しているため、とても聞きづらい質問でした。それ以外でも様々な困難があったため、高齢者に関する調査を卒業論文のメインにするかどうかも悩んでいました。しかし、このイノアック財団の研究発表会後は、より自信を持ち迷わず最初のテーマで進めることに決めました。それは同じ財団奨学生の仲間たちの影響があったからです。ある人は今までにない元素に関する製造方法について研究をしています。誰も知らない方法を作るために、参考のものがなく、未知なることがいっぱいですが、彼はほとんど毎日研究室で実験しているそうです。私はその勇気と精神力に感動しました。私も、自分が諦めなければ良い結果をもたらすことができるのではないかと信じています。