将来、日本とトルコの関係に貢献できるよう、これからも努力したいと思います。
- 37期 奨学生ベルベロール ハリル トゥナ
こんにちは。第37期奨学生のベルベロール ハリル トゥナです。現在、鹿児島大学・人文社会科学研究科の大学院生で、国際総合文化論を専攻しています。大学院では専攻分野に関わる異文化理解、哲学について学んでいます。
今回、貴財団の奨学生に採用していただいたことを大変嬉しく思っています。以前は学費や生活費等を自分で賄っていたため、アルバイトに時間を費やし、生活費の節約もしなければなりませんでした。しかし、奨学金のおかげで経済的負担が大幅に軽減され、大学院での勉強により集中できるようになり、充実した学生生活を送れています。
また、貴財団のイベントでは、これまで訪れたことのない場所に行き、日本の文化についてより深く知る良い機会を得ることができています。国も専門も異なる様々な奨学生との交流は、とても貴重な経験で、互いに切磋琢磨しています。このような機会を与えてくださったイノアック国際教育振興財団の皆様に心から感謝しています。今後も大学院での勉学に励み、幅広い知識を身につけ、言語力もさらに高めたいです。そして、将来、日本とトルコの関係に貢献できるよう、これからも努力したいと思います。
次世代電池の実現
- 37期 奨学生シャハブ ラナ ムハマド
栄誉あるイノアック国際教育振興財団奨学金の受給者に選んでいただき、心より感謝いたします。この素晴らしい機会は、私の学究生活において決定的な瞬間であり、これにより持続可能なエネルギーソリューション、特に燃料電池技術分野への情熱を追求できることになりました。
日本の技術革新、なかでも燃料電池研究のグローバルリーダーとしての優れた地位は、革新的な学問の道へ乗り出す勇気を与えてくれました。学術面の成長への揺るぎない決意に押され、私は燃料電池技術で修士号を目指すことを決めました。最先端研究に取り組み、この分野の著名な専門家と協働したいという志が、この重要な選択の原動力になりました。
私は熱意に燃えていましたが、経済的な制約が学業への志を妨げる恐れがありました。イノアック財団の寛大な支援のおかげで、こうした課題は緩和され、厳しい研究活動に完全に没頭できる自由が与えられました。長時間のアルバイトの必要も軽減され、今回の奨学金により、燃料電池技術の進歩に専念する環境が整いました。
私の研究目標は、燃料電池システムの効率性と実行可能性を高めること、それによりクリーンで持続可能なエネルギー源の世界的な研究に貢献することを重点にしています。専門は、革新的な触媒材料の模索、燃料電池設計の最適化、そしてこの分野における重要課題への取り組みなどです。燃料電池技術は、エネルギーの生産と消費のパラダイムに革命を起こす可能性を秘めていると、私は確信しています。その発展を推進する上で、重要な役割を果たすという決意に揺らぎはありません。
他の奨学金受給者の皆さんのように、私も志を同じくする研究者とつながり、財団内で有意義な関係を育みたいと願っています。世界的なパンデミックによる現在の制約に負けず、財団のイベントに参加し、地理的な境界を越えた人脈を築くことをとても楽しみにしています。
あふれる感謝を胸に、この奨学金を最大限に活かして学究の道をまい進していくつもりです。日本で培った知識と経験を糧に、出身国であるパキスタンに大きく貢献することをかたく誓います。燃料電池技術の壮大な将来性を活かし、世界規模で持続可能エネルギーの分野に長くプラスの影響を与える取り組みの先頭に立ちたいと強く願っています。私の将来性に対する財団の信頼を大変謙虚に受けとめ、この機会に正面から取り組んでいく決意をかためています。この変革の旅路に乗り出す私に寄り添ってくださることに、心から感謝いたします。
次世代に向ける環境への取り組みに関する研究に励み社会に還元したいと思います。
- 36期 奨学生陳 琰磊
この度は第36期奨学生に選んでいただき、ありがとうございます。自国の環境問題をはじめとする世界中に抱えられている環境とエネルギー問題を学ぶため、高校卒業後環境問題に豊富な知識と経験を有する日本に留学してきました。埼玉大学環境共生学科の学士課程を終えた後より高度な研究をしたいため東京工業大学社会・理工学大学院に進学しました。現在所属している研究室には様々な領域から環境問題を研究しているメンバーが多数在籍し、毎日のブレーンストーミングからインスピレーションをいただいています。
大学院に進学することは自分の願望でしたが、生活費などの経済的な原因で研究に全力を尽くせなかったです。イノアック国際教育振興財団の奨学金をいただけることによって、夜勤のアルバイトから解放されました。あらためて援助をしてくださった財団の方々に感謝を申しあげます。
コロナ禍で集合のイベントは控えたことが多いと思いますが、今後同期の奨学生メンバーや財団の皆様と繋がりを深めていきたいと思います。また、今まで学んできた環境に関する知識はもちろん、社会人になって財団と日本社会に微々たる還元と貢献を果たすことができれば幸いです。
奨学生として勉学に励みつつ、国際社会に自分なりの観点から貢献していきます。
- 36期 奨学生前田 湧太
こんにちは、第36期奨学生の前田湧太です。2022年の秋よりミネソタ大学ツインシティー校の経済学博士課程に進学いたします。私は以前経済的事情から米国の修士進学を諦めた経験があり、この度イノアック国際教育振興財団から奨学金をいただいたことに感謝しかありません。奨学生として勉学に励みつつ、国際社会に自分なりの観点から貢献していきます。
現在私は資産格差の問題をマクロ経済学の手法を使って分析していきたいと考えております。ここ数十年間の間で先進国では資産の格差が増大し続けてまいりましたが、その原因には経済学者の中でもさまざまな意見があり、確固たる結論が出ているわけではありません。また、資産格差が結局どのような問題を生むのか、また政府や日銀の行う財政・金融政策にどのような影響を与えるのか依然と明確な答えの出ていない問いもあります。このような問題の解決に少しでも貢献できるような経済学者となれるようにミネソタの地で研究に励んでまいります。
また新型コロナウイルス感染症が治まり次第、財団の企画されるイベントなどに参加し、他の奨学生の方がたとも交流を深めていきたいと思います。
建築意匠に関わる研究職に就くという夢に向かって勉強しています。
- 35期 奨学生劉 関熙諾
この度は、イノアックの奨学金生に採用指定いただき、誠にありがとうございます。
私はリュウカンキダクと申します。東京工業大学・建築学専攻の大学院生であり、住宅設計に関する研究をしています。私は、住宅設計に役たつ方法論についての論文を完成する目標に、日々勉強しています。
以前までは、学費以外にも普段の生活費や交通費等も相当な金銭的負担となっていました。2021年から奨学金をいただき、大学院での研究活動や課外活動に100%集中できることになった。家計や時間的な負担を軽減し、研究のための費用もできて、勉学に励んでいきたいと思っております。
将来、私は建築意匠に関わる研究職に就くという目標があります。建築を設計する研究者は探求の末に得た新しい知見を人々の生活環境に寄与することのできる素晴らしい職業であるため、私は幼い頃から教師に憧れを抱いてきました。住宅環境を向上するために住宅空間の構成や変遷の研究、将来の居住空間の設計概念を提供する根拠ともなれると思います。
最後になりましたが、奨学金奨学生として採用していただき、重ねてお礼申し上げます。
ミャンマー人に日本文化と日本語を学んでもらい、両国の友好親善と経済協力を更に深くしたいと思います。
- 35期 奨学生Kyaw Zin Lin
この度は、奨学生に採用していただき誠にありがとうございます。私は日本語の先生になりたいので日本に来ました。現在、日本の会社や工場がミャンマーに進出してきたので日本語を使う人材が必要になっています。又ミャンマーは日本と経済的にも政治的にも深い繋がりがあります。日本の文化とかもミャンマーへ、ミャンマーの文化を日本へという双方を考えて日本とミャンマーの架け橋になりたいです。学業終了後私はミャンマーに帰国して、日本語の先生をします。日本語の先生として、留学の成果を生かし、ミャンマー人に日本文化と日本語を学んでもらい、両国の友好親善と経済協力を更に深くしたいと思います。
日本語の先生になるため語学力に力を入れたいので、関西学院大学の「言語と文化」学問領域を専攻しています。日本語教育能力検定試験の合格も目指しています。以前は学費以外に生活費や交通費などの金銭的負担が大きかったので、自習や課外活動に100% 集中できる状況ではありませんでした。今は貴財団から奨学金をいただいているので、アルバイトを減らして研究や勉強により励んでいます。夢が叶えるようにこれからも努力を惜しまず、邁進していきます。
違和感を紐解いて見えたもの
- 34期 奨学生関 あきり
みなさんこんにちは、第34期奨学生の関あきりと申します。本財団の奨学生となれたことを大変嬉しく思います。資金面だけでなく多分野の方々と繋がりを持てることは、留学において非常に大きな支えです。自分が受け取ったバトンを次世代に渡せるように、日々精進いたします。
“当たり前=現時点の最適解”である保証はどこにもない。これは、私が留学を志してから現在に至るまで日々感じていることです。私の専門分野でいえば、建築構造の学問と社会を繋げる現設計法のあり方を、より良くできるのではないかと考えています。分野の違いはあれども、誰しもが現状の“当たり前”に対して、違和感を持つことはあるのではないでしょうか。そしてその違和感は、共感者が増えることで社会を変える力を持っています。2020年はコロナウイルスの流行により、そのことを実感した人が多いかもしれません。だからこそ、“このままでいいのか”と感じることがあれば、少し向き合ってみてはいかがでしょうか。そして、その違和感を解消する手段として留学があるのならば、その思いを声に出してみてください。本財団のように、あなたの挑戦を支えてくれる懐の深い人達は案外少なくないものです。
マレーシアと日本が良好な関係を築く上で橋渡し役のような存在になりたい。
- 32期 奨学生イーチンマン
こんにちは!私は、マレーシアから参りましたChin Munと申します。私は現在、名古屋大学の国際プログラムG30で学士号取得を目指し励んでおります。生物科学を専攻しており、食品栄養分野、また公衆衛生分野に強い関心を持っております。日本は、納豆、醤油、酒、味噌、およびその他多数の発酵食品が存在することで有名で、発酵食品に適した環境です。肉眼では見ることのできない微生物たちの働きで可能になる素晴らしい現象に、私はいつも大変興味を持ち驚かされてきましたので、その分野について日本でもっと勉強できるのは、本当に嬉しい経験です。
イノアックの32期奨学生に選ばれたことに本当に感謝しております。イノアックの家族の一員としてこれまで過ごせたことは本当に素晴らしい体験でした。この奨学金により、両親の経済的負担を削減することができ、また学業に一層多くの時間を割くことができるようになりました。フレンドリーで、理解のある理事会の方々や友人たちと出会うことができました。現時点で私は日本にほぼ2年間住んでいることになります。私は今、国際プログラムで学んでおり、そこで受けている授業が全て英語で実施されていることもあり、未だに時折日本語に対して言葉の壁を感じます。そのような現状もあり、自分の日本語の会話力を磨き上げ向上させる機会が少なくっています。しかし幸運にも、イノアック財団が企画したイベントでは、理事会の方々や友人たちと、コミュニケーションをとる機会があり、日本語を練習することができました。
イノアック国際教育振興財団の皆様に、心から感謝の意を表したいと思います。異なる国々から来た友人たちと出会うことができ、また理事会の方々とも知り合う事ができました。イノアック財団が催した見学会や他のイベントを通じて、日本でまだ訪れたことのない新たな場所に行き、イノアック工場見学ツアーに参加し、また日本の文化について学ぶことで貴重な体験できたことは言うまでもありません。6月には、滋賀県の米原への見学会に皆で出かけました。そして黒壁スクエアで、ガラスの絵付け作業のワークショップを体験しました。そのような作業の経験は初めてだったので、とても興味深い体験でした。ワークショップの後には、地元のブランド牛のすき焼きを出す本格的なレストランへと向かいました。様々な国々からの新しい友人たちと出会うことができ、また初めての場所を散策することができたので、とても楽しい一時を過ごすことができました。
日本に来た留学生として、私はこの機会を利用し、日本文化にさらに深く浸って日本のことを知りたいと思っております。またマレーシアと日本が良好な関係を築く上での橋渡し役のような存在になりたいと考えております。さらには、日本の学生の英語レベル向上に貢献したいと願い、また文化交流活動に参加し私の国であるマレーシアとその文化について皆と共有したいと望んでおります。イノアック財団を通じて出会う人々とさらに思い出を作ることを楽しみにしております!
社会に有用な人物となって財団に恩返しができるように精一杯努力したいと思います。
- 32期 奨学生太田貴之
この度は奨学生に選んでいただき、ありがとうございます。私はGPSや位置情報を使った空間情報科学を研究するために、ドイツのミュンスター大学に留学する予定です。ミュンスター大学は空間情報の分野では世界でも有数の研究機関で、様々なバックグラウンドを持った学生と学べることが今から楽しみです。
海外の大学院で研究することは私の夢の一つでしたが、奨学金をいただくことができなければ、経済的理由から今回の留学は断念せざるを得ない状況でした。夢を実現させる援助をしてくださったイノアック財団には心から感謝をしています。
海外での研究生活は、環境や文化の違いから苦しいときもあるかもしれませんが、社会に有用な人物となって財団に恩返しができるように精一杯努力したいと思います。また、財団が企画してくださるイベントのおかげで奨学生同士のつながりが強いので、研究や生活で困ったことがあれば奨学生同士で助け合いながらともに努力していきたいと思います。
プラスチック廃棄物として環境上の問題となることが指摘されているポリマーが、環境問題を解決する1つの手段にもなりうることを学んでいます。
- 32期 奨学生Fauzia Hanum Ikhwan
初めに、私が新たに研究環境を変えることができ、今こうして長岡技術科学大学で原子力システム安全工学専攻の大学院生として学べますことに、イノアック国際教育振興財団の皆様に何千回でもお礼を申し上げたいです。
私は、Fauzia Hanum Ikhwanと申します。インドネシア出身です。以前インドネシア・インスティチュート・オブ・テクノロジー(Indonesia Institute of Technology)の学士号コースで化学工学を専攻していたこともあり、私は研究をすることが大好きです。個人的には、研究を通じて、以前には全く知らなかった新しいことをたくさん学べると思っています。さらには研究を行うことで、より良い結果を得るためのより良い方法を見つけるためには如何にすれば良いかを学べます。私の目標は、私たちの環境に役に立ち応用できるような研究を行うことです。
日本で研究を継続することになる以前は、私はインドネシア大学の冶金・マテリアル工学部で研究員として在籍しておりました。私の研究は、ポリマーおよびゴムテクノロジーに重点を置くものでした。2017年にイノアック財団は、私の研究の資金援助をすることで、ハイブリットポリウレタンの合成についての研究を行うチャンスを、私に与えてくれました。おかげで、私は新たな合成ルートの開発に成功し、そして私自身の初の国際会議において論文を発表することができました。
現在私は、高度なテクノロジーを有する世界の先進国の1つである日本で、自分の研究を続けるという2つ目のチャンスをイノアック財団よりいただいております。そして、やりました! 自身の研究能力と環境セクターにおけるポリマーテクノロジーに関する知識を向上できる場所を私は見つけたのです。プラスチック廃棄物として環境上の問題となることが指摘されているポリマーが、知識とテクノロジーを活用することによって、環境問題を解決する1つの手段にもなりうることを、私は学んでいます。
イノアック国際教育振興財団は、研究の機会だけでなく、インスピーレーションにあふれる他の奨学金授与者の方々に接する機会ならびに日本の美しさやその興味深い文化を体験する機会も与えてくれました。
次の世代の何か役に立ちたいと考えています。
- 31期 奨学生KARIN ERGUEVEN
この度は、奨学生に採用していただき、誠にありがとうございます。心から感謝するとともに、今後の勉学に向けて身の引き締まる想いです。学費が高額な関西学院大学に進学を決めたのは、独自のプログラムやビジネスリーダーと交流できる機会が多いという理由ですが、これまで、学費以外にも普段の生活費や交通費等も相当な金銭的負担となっていました。アルバイトに多くの時間を割かなくてはならず、大学院での研究活動や課外活動に100%集中できる状況ではありませんでした。このような状況において、奨学金はとても大きな助けになります。家計や時間的な負担を軽減し、勉学に励んでいきたいと思っております。 今後は、MBAプログラムや国際交流活動で様々な知識・経験を積み、ビジネス・マーケティングを通して、人々の優れたアイディアやビジョンを世界に発信していきたいと思います。今まで、周りの方々に支えて頂いてきましたが、今度は自分が、次の世代の何か役に立ちたいと考えています。また競争の激しいビジネスの世界では、女性が活躍し続けるのは簡単ではありませんが、周りの女性にも勇気を与えられる様な存在になっていきたいと思います。
評価に値する研究成果を通じて社会に還元したいと思います。
- 31期 奨学生姜 浩陽
この度、奨学生に採用していただき、誠にありがとうございます。私は4年前に科学者の理想を追い求めるために日本へ来ました。現在、東京工業大学物質理工学院材料系博士後期課程に在籍しており、太陽光を用いる次世代再生可能エネルギーの製造を目指した光触媒材料の研究開発を行っています。日頃の実験はかなり多くの時間を必要としており、アルバイトの余裕がありません。いただいた奨学金を学習、生活費に当てることにより、経済的な心配なく有意義な研究生活を送ることができ、心より財団の方々に感謝申し上げます。また、イノアック工場見学会や研究発表会など奨学生イベントへ参加し、様々な国籍の友達と異分野の研究を討論したり、生活情報を交換したりする機会をいただき、皆さんと協力しながらコミュニケーション能力を鍛えることが貴重な経験です。奨学生として恥ずかしくないよう、これからも、未知の世界を切り拓く科学者を目指して、より一層学業と研究に精進し、評価に値する成果を差し上げ、微力でも社会に還元できるよう励んでいきます。
世界で国と国を繋ぐことができる人材になるために勉強に励んでいきます。
- 30期 奨学生Chi Seongsu
アンニョンハセヨ、第30期奨学生の韓国出身チソンスと申します。1年間、イノアック国際教育振興財団の奨学生として、様々なことを体験することができる機会を下さり誠にありがとうございました。
来日してからもはや6年、日本各地で様々な経験をしました。振り返ってみれば、その中でも、最後のイノアック財団の皆様と共にした1年は、最も印象に残る1年になりました。経済的な支援のおかげで、より研究に力を注ぐことができ、更にイノアックの工場見学や屋形船での食事など、普段は出来ない、今まで知らなかった、気づかなかった体験をしながら様々な分野で勉強している友達にも会うことができたため、とても有意義な経験をすることができました。
また、修士課程に進学してから研究に多くの時間を注いでいた私に、「より多くの人に出逢い、人とのコミュニケーションを通じて、より多くのことを学びたい」という6年前の初心を思い出させてくれるきっかけともなりました。
これからも様々な価値観が衝突する時代の中で、日本と韓国のみならず、世界で国と国を繋ぐことができる人材になるために初心を忘れず、勉強に励んでいきます。ありがとうございました。
将来は母国と日本の間に良好な関係を築くことができればと願っています。
- 30期 奨学生Andri Rahma Putra
まず最初に、2016年に私を奨学生の一人として受け入れていただいたイノアック国際教育振興財団に感謝の意を表したいと思います。2016年は私にとってはすばらしい年でした。当時の私は2015年の終わりごろにインドネシアの指導教官から奨学金に関する情報を受け取りました。
2016年2月に学士号を取得した後、奨学金とともに日本の修士課程を受験しました。
そして驚いたことに、私は両方に合格したのです。長岡技術科学大学は原子力システム安全工学専攻の学生として私の申請を受け入れ、財団は私を奨学生として応募を受け入れて頂けました。さらに、2016年4月から日本で修士課程として勉強を始めました。
約9ヶ月間、私は長岡で学び、住んでいます。最初は言語、環境、人々などいくつかの困難を感じました。しかし時間が経過するにつれ住むことに順応し勉強することが出来る様になりました。今日まで、私の研究と研究における成績はとても良い状況です。そして、2018年の卒業まで自分のペースと成績を維持できることを願っています。
良い成績でいられるのも、精神的にも財政的にも良い状態であるからです。私の家族から遠く離れ、自分の国から離れて生活することは、全くもって新しいレベルの学習経験です。それでも、財団からの支援のおかげで私は修士課程プログラムの最初の1年間をやり遂げることが出来ました。財団の支援を受ける事で今後も学業に励む事ができると確信しています。
資金援助以外にも、貴財団からは他の国から来た奨学生と出会う機会を与えていただきました。さまざまな場所で色々な企画イベントを開催していただく事で、財団は他国から来た新しい仲間達との出会いだけではなく、様々な日本の文化や伝統を理解する機会を与えていただけました。それは私にとってとても重要で良い機会でした。いつも財団のイベントを楽しみにしています。最後に、将来私は母国と日本の間に良好な関係を築くことができればと願っています。勤勉中にベストを尽くす事で財団が私の事を誇りに思ってくれる事を願います。財団が私のためにしてくれた全ての事に感謝致します。ありがとうございます。
夢のオーストラリア 海外留学へ
- 29期 奨学生針谷 駿
奨学生に選んでいただき、オーストラリア・メルボルン大学への1年の交換留学が現実のものとなりました。現在の専門は地震工学で、メルボルンでは理学部・地球科学専攻に所属し、地震波や重力を使って地下構造を調べる物理探査を学ぶ予定です。世界各国から集まった留学生からよい刺激を受けながら、現地の大学院生と同じように研究室に所属し、授業を履修することが本当に楽しみです。
多くの留学経験者が語るように、楽しいことばかりではなく数々の試練にあうことでしょう。しかし、それらの試練を乗り越えていくことで、"今よりもタフな人間になる"というのが今回の留学の抱負です。言語も文化も考え方も違う新しい環境で、一から人間関係を築いていくことは、確実に自分を成長させてくれるだろうし、一年後には大きな自信が得られると期待しています。
定期的に開かれる貴財団の親睦会では、社員の皆様に励まされ、様々な国から日本へ学びに来ている留学生からは、自分も負けていられないという気持ちにさせられます。そしてなにより楽しいので、親睦会があるごとに参加しています。帰国後の会で留学の成果を報告できることを楽しみにしています。
貴財団のおかげで、研究に専念することができました
- 29期 奨学生鄂 芳尊
この度、イノアック財団の奨学金をいただき、誠にありがとうございました。
私は私費留学生として、日本へ留学して以来、ずっとアルバイトをやりました。社会勉強の良さはありますが、研究時間が減る面もありました。しかし現在は貴財団のおかげで、研究に専念することができて、現在学校のティーチングアシスタント以外のアルバイトはやっておりません。
今、私は愛知工業大学の大学院工学研究科博士後期課程の一年生として在籍しております。専攻は生産・建設工学で、研究テーマは、「中国内モンゴル自治区の住民が抱く風景」です。中国内モンゴル自治区の子どもの心象風景の研究を通じて、子どもたちが将来大人になって、どのような原風景を醸成していくかを追求するものです。日本との国際比較の研究を重ねることによって、将来的には内モンゴル自治区のまちづくりに役立てることが期待されます。私は、中日両国の交流の助けとなることを望みます。
研究以外の時間には、好きな茶道をしたり、旅行等に出かけ、ボランティア活動にも参加します。積極的な姿勢で生活をし、日本に溶け込みたいと思っております。
今の自分があるのは貴財団のおかげです
- 28期 奨学生ヴォイツィツカヤ キセニヤ
来日して5年目となりました。貴財団に私を奨学生として採用して頂き、心から感謝しています。
私は以前から人間や自然のメカニズムなどに関して興味があり、心理学を学ぶために日本に来ました。以前は大阪にある日本語学校に通いながらアルバイトをしていました。そのときは日本の大学に入るという目的で、一生懸命勉強をしていましたが、時間とお金の余裕がなく、大変辛い生活を送っていました。
大学入学後も、同じように通学しながら夜遅くまでアルバイトという毎日の繰り返しでした。その時、いくつか気づいたことがありました。それはまず、アルバイトに使う時間が長過ぎて勉強の時間が短いということです。せっかく留学しているにもかかわらず、まともに勉強できず、悩みに悩みました。また日本は歴史の豊かな国なのに、旅行をしないのはもったいないと思いました。
3年生になった頃、奨学生募集のお知らせが手に入り、あまり自信はありませんでしたが一度申し込んでチャレンジしてみようと思いました。結果は、自分でも驚くことに合格することができ、貴財団の奨学生になりました。
おかげでアルバイトの時間が減り、勉強や旅行などに使える時間ができました。人生ではじめて経験することが沢山ありました。学ぶということは必ずしも学校へ行って教授の話を聞いて覚えるだけとは限らず、自分が興味のあるものを発見したり、見たり、疑ったり、問いかけたり、証明したり、失敗したりするのが大事なのではないかと私は思います。
今までに出会ってきた人や経験してきたことのおかげで、今の自分があります。
貴財団の皆さまは、私を含めた留学生たちを支えて、希望と夢を与えてくださるので大変感謝しています。ありがとうございます。
中日両国に貢献できる仕事をしたい
- 27期 奨学生李 根
中日両国に貢献できる仕事をしたい! この度、貴財団に採用していただき、誠にありがとうございました。おかげさまで勉学に打ち込むことができ、大変感謝しています。
私は大学時代に交換留学で来日し、日本の教育環境に感銘を受け、大学院進学は日本でと決意しました。現在、名古屋大学大学院工学研究科超精密研究グループに所属し、超音波流体軸受について研究を行っています。普段、研究を行う以外に、私は積極的に日本人と日本語で、他の外国人とは英語でコミュニケーションをとり、運動して体を鍛え、グローバルな仕事に就くことができるよう、コミュニケーション能力と基礎体力を身につけています。就職活動を行っていた忙しい時期に貴財団に支援していただき、無事に日本で機械エンジニアとして就職が決まりました。日本の製造業がグローバル市場で躍進できるよう、ほんのわずかでも貢献できるように頑張っていきたいと考えています。中日両国の人々の生活がより豊かになるように、両国に貢献していきたいです。
専門的知識や教養を学ぶことができ、奨学金をいただけることのありがたみを感じております
- 27期 奨学生LAI THE PHONG
この度は、貴財団に採用して頂き、誠にありがとうございました。私は将来、世界最先端の技術を身につけ、国、社会、人々のため豊かな生活を実現したいという思いをもって、3年前に日本に留学し、そして名古屋工業大学に入学しました。私は、私費外国人留学生として昼間大学で勉強し、夜間アルバイトをすることにより学費、生活費など稼いでおりましたが、アルバイトが自分自身の負担となっていました。
現在、私は電気電子工学科に属し、専門的知識や教養を学ぶことができ、奨学金をいただけることのありがたみを感じております。また、色々な交流会が行われ、たくさんの国の人に出会えるのでグローバル化を実感するためにも、今以上に交流会等に時間を費やしたいと思います。
貴財団に採用していただいたおかげで、自分の負担を少し減らすことができ、今ではアルバイトの時間を減らし、勉強に取り組むことができるようになりました。皆様方のご期待を裏切ることのないよう、また私自身悔いのないよう一生懸命勉学及び、人間的にも成長できるよう励みたいと思っています。
貴財団のおかげで留学の夢を叶えることができました
- 25期 奨学生横山 友里
奨学金をいただいて、スペインの大学院へ留学しました。日頃から研究に専念するためにアルバイトなどをしていなかったので、貴財団のおかげで留学の夢を叶えることができました。専門分野はスペイン語教育学で、研究テーマは「異文化間コミュニケーション理解の観点を取り入れた日本語話者のためのスペイン語教育」です。文化の違いから起こり得る誤解や、それを防ぐために外国語教育をどのように行えばよいのかなどを研究しています。
スペインの大学院では、言語学と応用言語学を学びました。どのような外国語教授法が効果的か、またスペイン語教育の歴史など多岐にわたる内容を学び、その後修士論文を執筆するため最新の研究論文を読み込んで指導教官の先生に質問、討論をするなど、最先端の大学院の教育を受けることができました。日本では、スペインの最新の研究論文や研究書を手に入れるのは、金銭面や時間的に制限があり難しかったため、とても有意義な留学になりました。またスペインでの修士論文を指導していただいた先生方をはじめ、クラスメイトや友人など、たくさんの人に助けられ、スペインで修士号を取得することができ、とても満足しています。加えて勉強面だけでなく、生涯の友人と呼べる友達に出会うこともでき、とても充実した留学生活を送ることができました。これも私の研究を奨学金という形で支援してくださった貴財団のおかげです。ありがとうございました。